96:日光彫のテーブル

ロビーやバー「デイサイト」には、日光彫を施したテーブルが多くございます。

日光彫は江戸初期の日光東照宮の造営や造替のために集められた彫刻大工が仕事の余暇にはじめたものが起源とされます。
様々な技法があり、「ひっかき彫り」「浮かし彫り」「沈み彫り」「透かし彫り」「丸彫り」などが挙げられます。その中でも「ひっかき彫り」は特徴的で、東照宮の社殿の漆を塗り替える際に漆の剥ぎ取り用に使用していた刃物を彫刻用に改良したものが「ひっかき刀」になったといいます。
社寺が町にもたらした文化、残した技術といえます。
テーブルの端にさりげなく、時に大胆に彫られたモチーフに「日光」を感じていただければと思います。

【関連項目】
90:葵の紋入り擬宝珠ランプ
葵の紋入り擬宝珠ランプ

85:別館入り口の彫刻
別館入り口の彫刻

60:想像の象
想像の象

37:バーカウンターの椅子
バーカウンターの椅子

36:日光彫の衝立
日光彫の衝立

35:バンケットホールの床
バンケットホールの床

21:眠り猫(1匹目)
眠り猫(1匹目)

18:フロント裏の大谷石組
フロント裏の大谷石組