49:イザベラ・バード

1878年(明治11年)、一人のイギリス人の旅行家が日光や新潟・東北・北海道、伊勢や関西などを訪れ、それを記した紀行文(日記)が後に本国で発売され、瞬く間に重版を重ねる大ヒットとなりました。
その旅行家の名前は、イザベラ・バード。


バードはヘボン博士の紹介で金谷カテッジインに滞在し、日光での滞在の様子とそれが自分にとっていかに良いものだったかを前出の著作の中に記しています。
また、日光に限らず旅程中の各地域で常に周囲の環境や当時の日本人の暮らしを観察して、同書に書き残しています。
近年、日本国内では漫画になってこの旅の様子が再び広く紹介されているようです。
当ホテル(当時の金谷カテッジイン)や日光を広く世界にご紹介いただいた恩人の一人です。

バードが訪れたのは今から145年前の6月ですが、彼女の心を動かした風景が、同じ6月の日光の深緑のそこここに今もきっと残っているのでしょう。